- 萩原壮児（はぎわら そうじ）
- 尾瀬で生まれ育ち、冬も尾瀬で暮らす熟練ガイド。
片品山岳ガイド協会 公認ガイド
—壮児さんのお気に入りのコースはどこですか？
—至仏山への登山、時間はどれくらいかかるんですか？
「鳩待峠から至仏山の頂上までは、ゆっくり登っても3時間で行けますね。5時間半もあれば、十分往復できますし、これは7月からになりますけど健脚な方ならば山ノ鼻まで下りてから鳩待峠まで戻ってくるコースも日帰りできますよ」
—至仏山コースの魅力は？
「何と言っても至仏山から見る尾瀬ヶ原の景色が素晴らしいんです。新潟方面の山々までしっかり見えるような天候の時などは、素晴らしく壮大な世界です。また至仏山ならではの植物もみどころです」
—いつ頃の季節が良いんでしょうか？
「まだ花の咲かない春に見る原っぱの色合いが好きですね。夏の深緑も良いですし、あとは秋も良いですね。どの季節も魅力があるんです（笑）。個人的には、まるっきり紅葉しきらない9月末頃、まばなら紅葉時期に見える自然のグラデーションが綺麗で好きですね。あとは5月の残雪の尾瀬も。真っ白な景色で何も無いけど、人も極端に少ないですしね。……やっぱりフルシーズン良いってことですね（笑）」
至仏山から見下ろした尾瀬ヶ原
尾瀬ヶ原から見える景鶴山の紅葉
尾瀬は簡単に行けるイメージがありますけど、靴などは山用のものを用意することをおすすめします。あとは標高も高いので、春や秋などは真冬の支度をしてくるつもりで、装備は甘く考えないようしてください。
ガイドの話
尾瀬には数百種類ともいわれる植物が生息しています。日本有数の高層湿原であるからこその自然が、ここにはあるのです。その歴史や特性、また咲き乱れる花の詳細までを熟知した経験豊富なガイドと歩くことは、尾瀬により深く触れるきっかけとなるのです。ツアーの安全面も含め、ガイドと共に歩くことをおすすめします。
