- 萩原周三(はぎわら しゅうぞう)
- 尾瀬に魅せられて、この地に移住して40年の熟練ガイド。
片品山岳ガイド協会 公認ガイド
—周三さんのお気に入りのコースはどこですか?
「長年ずっと歩き続けてきているけど、おすすめしたいのはアヤメ平や横田代を歩くコースです」
—尾瀬ヶ原を歩くコースではないんですね。
「もちろん尾瀬ヶ原も良いけれど、アヤメ平と横田代ってのは高い場所にある湿原で、美しい場所なんですよ。とくに横田代は傾斜湿原で尾瀬ヶ原とは違った魅力がありますね。また傾斜も緩く歩きやすいので、足の弱い方にもおすすめできるんです」
—季節でいうといつ頃が良いんですか?
「新緑の季節も良いですが、アヤメ平だと秋の紅葉シーズンが好きですね。すごくキレイですよ」
—尾瀬で有名なのが春や初夏だと思うのですが……。
「もちろん春~初夏にかけて尾瀬を彩る花もそれは美しいですけどね、行楽シーズンは大変混むんですよ。それならば秋の紅葉シーズンや、派手さは無いですけど8月に入ってからの混雑しない時期に、麓の高原ホテルに宿泊したりして、静かな季節をゆっくりと歩くのもゆとりがあって良いんですよ」
秋の代名詞、草紅葉の写る池塘
穏やかな9月の尾瀬ヶ原
最低でも靴だけはトレッキング用のちゃんとしたモノを用意してください。山道を数時間も歩くわけですからね。
ガイドの話
尾瀬には数百種類ともいわれる植物が生息しています。日本有数の高層湿原であるからこその自然が、ここにはあるのです。その歴史や特性、また咲き乱れる花の詳細までを熟知した経験豊富なガイドと歩くことは、尾瀬により深く触れるきっかけとなるのです。ツアーの安全面も含め、ガイドと共に歩くことをおすすめします。